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なくなる希少性

ポッドキャストで聴いている番組のひとつに「週刊 日経トレンディ」がある。

月刊で出版されている日経トレンディの編集長が、毎週5つのキーワードで、注目されている商品やサービスをピックアップする、というものだ。

東京のホテル戦争、宮崎をはじめとした地方発のヒット商品など、「へぇー」と思う話題がそろっている。毎週月曜日の配信で1回あたりの放送時間は20分。BGM代わりに流しておく程度でも悪くはないと思う。

10月頃から配信が始まり、バックナンバーも聴いているのだが、その中で「プレミアム・バブル」を紹介する回があった。

ビール、チョコレートなど、気がつけば「プレミアム」と名のつく商品が数多く店頭に並ぶようになった。しかも、値段も、通常の商品とそれほど大差がない。

「プレミアム」と名がつくものは「なかなか手に入らない(届かない)」もの、というのが私の感覚だったが、このいわゆる「プレミアム・バブル」で、「プレミアム」という言葉にその希少性(私が感じていただけか)がなくなっている気がする。

最近は死語になった感もある「カリスマ」についてもしかりである。美容師に始まり、予備校教師、ツアーコンダクター(確かに日本旅行の平田さんはカリスマ的存在だと思うが)、ショップの店員と、「ほんまにカリスマか?」と疑いたくなるものにまで「カリスマ」が浸透してしまったような気がする。

言葉の使い方や意味は、こうして変わっていくものなんだということに、改めて気づかされた。