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「今がすべて」の思いで

ここのところ、本から遠ざかっていた。

普段は読書空間に使っている、通勤電車の車内も、しばらくの間は楽譜が愛読書だった。

演奏会も一段落したところで、再び本を手に取っている。

ワタミフードサービス社長 渡邉美樹氏が書いた「使う!『論語』」である。

論語の引用はあるものの、必ずしもそれを解説したものではなく、引用に照らし合わせて自らの考えや体験を綴ったものである。

まだ読み始めであるが、いくつか印象に残る言葉があった。

私は人生をより充実させるには「夢の実現に向かって、死ぬほど努力しなければならない」と考えています。もう少し具体的に言うならば、「毎日を120%で生き抜く」ことで、今日という一日が輝くのです。

また、土光敏夫氏が残した言葉として、こんな一言が紹介されていた。

一日一生なんです。今日一日に全力を尽くす。朝、新しい命が生まれて、夜、死んでいく。一日一生の決心で生き抜くことです。

明日もこうして生きていられる保証は、実はどこにもない。厳しい生存競争にさらされているわけではないが、自分の命がいつ終わりを迎えるのかは、誰にも分からない。

そう考えると、ムダに使っていい時間など、どこにも存在しないことが次第に理解できてくるのだが、日常の忙しさに埋没してしまうと忘れてしまいがちになる。

「今がすべて」の思いで生きる。時折自問する必要がありそうだ。