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思い出の場所が消える


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学生時代に慣れ親しんできた、国立駅の三角屋根の駅舎の取り壊しが始まった。

8ヶ月前、お世話になった教授が退官するために開かれた最後のゼミOB会の際、ついでに母校に立ち寄ったとき、ホームの工事は既に進んでいた。ついに駅舎までも・・・。

工事が完全に終わる6年後に復元するとか。そう願いたいが、そのときにあらわす姿は、昔の顔に良く似た新しい別物、という感じなんだろうな。

卒業してから12年半。特に大阪に移ってきてからの9年半はすっかり足が遠のいているが、訪れるごとに街のどこかが姿を変え、既に思い出の場所から見知らぬ街といった感覚になっている。

この街の顔とも言える駅舎が消えたとき、既に心の奥の方にしまいこんでいる学生時代の思い出は、将来になって思い返す大きなきっかけをなくしてしまうことになるのだろうか。まぁ、それでもいい。先を見据えつつ、今が全てという思いで生きている中にあって過去は振り返るものではなく振り切るものだと思っているから。
by h-katopon | 2006-10-10 23:37