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自分を元気にする言葉

これまでの30余年の人生を振り返ると、何か壁にぶつかったとき、自分に前向きな思考を促すことによって乗り越えてきた。

ただ、すべての人がそうではない。中には、励まそうと思って前向きな言葉をかけることが、かえって重荷になる人だってある。

そんなことをぼんやり考えながら、2年近く前に録画した、イチローと松井秀喜の対談番組を観ていたら、イチローがこんなことを言っていた。
「苦しさは、それを乗り越えられる人にしか来ない」
「苦しいときこそ、必死で頑張る。50%しか力が出ないとき、100%の力を出そうとする姿勢が大事。 そこで50%しか出そうとしないと、壁はなかなか抜けられない」

自分がどうして前向きな思考をできるのか。それは、予備校時代に仲良くなった女の子にかけられた言葉に始まったものだと思う。ちょうど成績が伸びず、志望校(後にわたしの母校となる)目指すためには克服しなければならない課題が山積で途方にくれていたときだった。帰る方向が同じだったその彼女にぼやいたら、こんな言葉が返ってきた。

「『いま、やることがあるんだ』ってことを喜ばなくっちゃ!」

頭を後ろからガツーンと思いっきり殴られたような衝撃だったが、この一言をきっかけに、成績は上向きになっていった。感謝を言うべきその彼女とは、同じ大学の門をくぐることはなかったが。(あのとき、実はその彼女に恋してたんだと後から気づいた。)

こんな感じでいろいろな人に助けてもらい、感謝の気持ちを返す前にその人に姿を消され、という間抜けなことの積み重ねで私はここまで生きてきた。「あのとき ああしていれば」という後悔も絶えない。

何かの縁で出会い、今、自分の周りにいてくれる人たちのことをとにかく大事にする。これだけは常に忘れないようにしよう。