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いつも人は“いま”じゃない?

たまたま見かけた雑誌で、料理家の栗原はるみさんがインタビューに答えた一言である。
彼女は、この一言の前に、こんなことを語っている。
「私のモットーは一日をムダにしないこと。毎日を新しく。いくつになっても前年より今年のほうがいいという人生でいかないと。“三年前はよかった”と言われても誰も三年前を知らないとかね。」

当たり前のことだが、ドキッとする一言である。

「いま」に満足できないとき、過去を振り返り「あの頃は良かった」とぼやく場面を良く見かけるし、自分にも思い当たる。ロンバーグのオペレッタ(あれはミュージカルになるのかなぁ)「学生王子」でも“Golden Days”という、学生時代を懐かしむ曲がある。懐かしむこと自体を否定するつもりはないが、昔の体験を振り返るだけでは、何も現状にプラスになる事態は生じない。YKがらみのやりとりで、ときどきこんなことを感じているのだった。