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並べて売るだけではダメ

仕事帰り、以前ほど寄り道はしなくなったが、書店には週2~3回は立ち寄っている。

決まって立ち寄るのは、梅田・新阪急ビルのBook 1st か紀伊國屋。以前は堂島のジュンク堂もたまに行っていたが、通勤手段がJRから阪急に変わった昨秋以降、堂島にはあまり行かなくなった。

新阪急ビルのBook 1stには、カフェが併設されており、書籍を5,000円以上購入すると無料券がもらえる。ま、コーヒーの味はいたってフツーなので、お茶する、というより騒がしくないところでゆっくり本を読む、という目的で利用するのが良さそうだ。

同じようにカフェを併設している書店は最近増えているのかもしれない。東京駅の大丸の中に入っている三省堂は、購入前の本を持ち込んで読むことができ、それを買わずに置いて帰ることができる、というシステムを採用したことで数年前にテレビでも採り上げられていた。(店内の至るところに、コーヒーがこぼれた本が陳列されているのでは、と想像するのは私だけだろうか)。またジュンク堂の京都BAL店では、1万円以上の買い物でドリンクの無料券が出るらしい。

Book 1stの場合、阪急沿線の駅構内あるいは駅に併設されたビルに出店しているケースが多く、その場合は「駅のすぐそば」というだけで十分な付加価値があると思うが(梅田3階改札や山田などではSound 1stと併設されており「ついでに」という客をさらに取り込める。ただ、両店がコラボレーション企画を打つ話は聞いたことがないので、メリットを生かしきれてないような気もするが)、新阪急ビル店のように、駅から離れている場所、しかも紀伊國屋や旭屋本店が近くに建っている状況では、カフェを設けたり、店内何箇所かに椅子を置いてゆっくり本を読めるようにする、といったことで差別化しないと、思うように客が集まらない、という思いがあってこうした店舗作りをしたのであろう。

価格競争が起こることのない書籍でも、今後店舗間でのサービス合戦が展開される、ということがあるのだろうか。もっとも、買う側にとっては、「どこで買うか」に関してはそれほど注目しないのでは、という気もする。(ポイントカード作ってるところはその限りではないかな?)