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愛国心をうたう前に

改正教育基本法に、愛国の表現が織り込まれることが、新聞や雑誌で話題になっている。

国や郷土を愛する気持ちが大事なのは理解できるが、それ、学校で教えるものなのか?

そもそも、教えられる教師がどれだけいると思ってるんだ?

生徒に言うことを聞いてもらえず、学級崩壊という話も一時期よく聞いた。そんな状態で、子供の心に浸透させなければならないことを教えられるのか?

今日、職場に届いた日経ビジネスでは、「個人の尊厳」だけでなく「公共の精神」を尊ぶ人間を育てることを明確にしていることが特徴、と書いてある。確かにその精神は大事だ。しかし、その前に、「個人の尊厳」だって壊滅的な状態になっているから、その解決が先じゃないの、と、相次いで報道される、痛ましい殺人事件を見ながら私は思うのである。

国ではなくてもいい。一緒に暮らす家族や周りで関わる人々を大事にする(思いやったり、相手のために助けになることをする)心。そこができてなければ、どんなに立派な愛国論を教えられても心には通じないだろう。

そう考えると、見直さなければならないのは、学校教育より家庭での教育だな。

「そう言ってるお前に何ができる?」という自省も込めて・・・。
by h-katopon | 2006-06-16 23:21