METライブビューイング「マリア・ストゥアルダ」(ドニゼッティ)

2週間ぶりにMETのライブビューイングを観てきた。

今回の演目は、ドニゼッティの「マリア・ストゥアルダ」。(演目紹介はこちら

スコットランド女王のマリア、イングランド女王のエリザベッタの対立を基軸に描かれた作品。やはり劇中印象的だったのも、この2人である。

エリザベッタを演じたエルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァーは、今作がMETデビュー。役になりきるため(エリザベッタ=エリザベス1世が病気ゆえに頭が半ば禿げあがり、カツラに頼っていた事実に基づき)、頭を剃ったことを幕間のインタビューで知った。思い入れ、そして意気込みを感じた。それは歌唱にも表れていた。

一方の、マリアを演じたジョイス・ディドナート。終始清廉潔白な印象を見せながら、エリザベッタと相対する場面、そして死罪を宣告された(書面を受け取った)場面での豹変ぶり。その両面を見事に演じていた印象。終幕のアリアは、どれも聴きごたえがあった。

細かいところを取り出せば「あれ、オケと歌のテンポがあってないんちゃう?」とか「微妙に音程が・・・」など気になったところも少々あったが、いつもながらに好演を堪能することができた。

今シーズン、これで5回目の鑑賞になる。その中で、当初予定の出演者が降板し、代役が立てられる、というケースにも何度か出会った。理由は体調だろうか?それとも契約上の問題?まさか、歌唱に対する運営側の評価ゆえ? そんなことも想像してしまうのであった。
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by h-katopon | 2013-02-11 13:19 | 音楽