「市民ランナーの星」が教えてくれたこと

先日の東京マラソンで、日本人最高の3位に入り、世界選手権への切符を手にした川内優輝さん。

実況で「市民ランナーの星」と連呼されていたのは耳障りだったが、彼の走りには、力強さがあった。

レース後に取材されたときの言葉が、翌日の新聞に紹介されていた。

「このレースで死んでもいいという気持ちで走っている」

レース後に倒れ込んだその姿は、それを語っているだけではなく体現しているものだった。

それぐらいの気持ちで、必死になって物事に取り組むことによって、良い結果を得ることができる。

何事にも当てはまる、言うのは簡単だがなかなか実践できないことである。耳に痛い一言だった。


川内さん、箱根路を目指して有力な大学を目指すも、故障でその道は断たれた方だそうだ。

しかし、それでも走ることを諦めずに努力を重ねた結果、学連選抜で2度箱根の山下りを経験し、マラソンでも今回のように素晴らしい記録を出すことができた。

成功の秘訣は、成功するまで努力を続けることだ、と改めて思い知らされた。

そして、一度何かで失敗したらそれで終わり、ではなく、再び表舞台に立てる道を用意することが必要なシーンがいっぱいあるのではないか。

10年ほど前に、企業の成果主義への移行を取り上げた番組の最後に解説者が言っていた「敗者復活の舞台も用意する必要がある」という言葉も重ね合わせながら、そんな思いが頭をもたげた。
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