あなたに伝えることができるのなら

それは悲しみではありはしない


谷川俊太郎氏の詩「九月のうた」の冒頭である。

今日、福山市で開かれた「コロフェスタ2009 inふくやま」で、この詩をテキストとして寺嶋陸也氏が作曲した作品を歌う機会を得た。

「ある」にとっては大事な、そして10年前に38歳の若さで突然世を去ってしまった田畑政治氏との思い出に、と作ってくださったものだ。

谷川氏の詩は、行間で感じさせるものが非常に多い。
この詩も、やはりそうであった。

「九月のうた」は次のように結ばれる。

悲しみはいつも
私にとって
見知らぬ感情なのだ

あなたのせいではない
私のせいでもない


「本当はそうじゃない、今、悲しみに満ち溢れてしかたがないんだ」
寺嶋氏がつけてくれた音、そして、今日この曲を指揮した姿を見て、そんな思いを託して歌い上げた。


気がつけば、「ある」で歌い始めて、間もなく1年が経とうとしている。

今日、この歌を一緒に歌うことを通じて、皆がこの合唱団で歌うときに持っているであろう、ひとつの大事な思いを、理解する鍵を見つけられたと思う。

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