フランク・マコート氏 逝く

今朝、ニュースサイトで目にとまったのがこの記事であった。

http://www.asahi.com/international/update/0720/TKY200907200052.html

彼の名前を知るきっかけとなったのは、9年前に見た映画「アンジェラの灰」。

生きる道を求めてアメリカに移りながら、極貧状態から抜けることができずアイルランドに戻り、そこでも続いた厳しい少年時代の体験を綴ったマコート氏の自伝的な作品で、アラン・パーカーによって映画化された。

映画は、少年が大きくなり、アメリカへ渡ると決め、旅立っていくところで終わるが、その模様が流される10数分以外は、正直言って、重く感じる場面が続く。涙こそ出なかったが、胸のあたりにずしんとくるものが残る。映画館を出た時は、そんな感覚だった。

後でパンフレットを見て、この映画が実話に基づくものであること、そして主人公の少年フランキーが、原作者のフランク・マコート氏であること、アメリカにわたってから、高校教師という生きる道を見つけることができたこと、そして、映画の中身だけではわからかった「アンジェラの灰」と題した経緯などを知ったのだった。

まだ仕事でアイルランドとかかわる前のこと。「リバーダンス」を通じて初めてアイルランドのことを知った私が、また違った視点からあの国のことを垣間見ることができた点でも収穫があった。

当時お付き合いしていた人からのリクエストで、二人で観に行った初めての映画でもある。マコート氏の名前と「アンジェラの灰」は、私の苦い思い出とも重なって、しっかりと記憶に残ることとなった。


極貧の厳しさのない彼の地で、安らかにお休みください。
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