見つめるべきは、「できること

先ごろ、アメリカのコンクールで優勝したピアニスト・辻井伸行さんを採りあげた今日の新聞のコラム。

光のない状態で生まれてきた彼の、母親が口ずさむ歌をおもちゃのピアノで弾いて見せたり、同じ曲で演奏家による違いを聴き分けたりする才能を見抜いた家族の愛に焦点を向け、今回の優勝を、「できないこと」ではなく「できること」を見つめ続けてきたご褒美、と記している。

「できないこと」ではなく「できること」に焦点を向けることは、これまでにもよく目や耳にしていたこと。

「そんなことわかっているよ」という人も多いだろう。しかし、その「できること」を、更に磨きをかけるための努力を愚直に続けられるかどうかが、輝きをもった人になるかフツーの人にとどまるかの境目だ、ということも言えそうだ。

コラムには、「驚き以上の感動を伝えるため、彼は勉強を重ねてきた」という師の言葉が併せて紹介されていた。

最近、地道な努力の積み重ねを怠り気味の私には、胸に突き刺さる数百字であった。
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