思い出は桜と共に

今更ここに書くまでもないが、多くの日本人は桜が好きである。

その花の各地での開花予想がニュースになる、という事態。他の国の人たちはきっと不思議がるであろう。
そういえば、NHKが何ヶ国語かで流しているニュースでも、桜の開花予想をトピックにしていた。(いや、それはもしかして英語版だけか??)

私のこれまでの記憶にも、桜の咲く風景とともに心に刻まれているものが多い。

大学への入学式の日、国立駅からキャンパスへ向かっていく通りを飾る満開の桜。

社会人になりたての頃、集合教育を受けるために入った研修所の桜並木
(のちに、この桜並木は日常の風景となる)

3年間の東京勤務を経て、大阪転勤を言い渡された時、新幹線の車窓からところどころで見えた桜。
(この風景のBGMは、なぜか槇原敬之の「遠く遠く」)

ハッピーエンドにならなかったかつての遠距離恋愛の記憶と同居する東京・千鳥ヶ淵の桜。

そして、つい半年前まで住んでいた近く、糸田川ぞいや江坂公園に咲いていた桜。

などなど、挙げだしたらきりがない。

東京や大阪から離れてしまった今春、桜を愛でる場所として選んだのは広島・比治山公園である。

この桜は、どんな記憶とともに私の心に焼きつけられるだろうか。

今、こうして平穏に桜を愛でることができることへの感謝、そして、二度と戦争が起こらないようにという祈り。

山の一角に設けられている戦没者の墓碑とともに記憶された桜に、そんな思いを重ね合わせている。
[PR]