言い訳

近くのスーパーで買い物をしていたときのこと。

夜も遅く、開いているレジが2か所しかないところで、そのうち1か所に入っていた店員が、最近パートを始められたらしく、バーコードの読み取りにかなり苦労されていた。

そのレジの方が順番待ちの列は短かったのだが、「これは時間がかかるな」ともう一方のレジに並びながら様子を見ていた。

すべてを打ち終わるのに、3~4分かかっただろうか。待ってもらっていたお客さんに対してその店員が口にした言葉は「すみません。素人なもので。」だった。

ほんの一瞬の出来事だったが、二つの考えが頭をよぎった。

このスーパーには、いつも同じ時間帯(平日夜9時前後)に行くのだが、その店員をみかけるのは初めてだった。何らかの事情で、急きょパートで働き始めたか、別の仕事の担当だったところを突発でレジに廻って来たのかもしれない。トレーニングもそこそこに現場に立つのは大変だよなぁ、という、同情の念が一つ。

もう一つは、「事情はどうであれ、『素人なもので』の一言は不要だよな。言われた方は『そんなことは知らん』と思うだけだよな」という思い。

人がやっていることに対しては、「言い訳は不要」などと簡単に思ってしまうが、ここ半年の自分自身を振り返ると、「まだ工場のこと知らないことが多いから」を、枕詞のように使って言い訳していたことも否定できない。

自分の非の度合いを和らげようと、ついつい口にしてしまうのが言い訳。しかし、自分自身を責める思いを和らげる以外には、何の効果もないのも確かである。

仕事だけでなく、歌でも、ついつい言い訳をしたくなる場面が増えてきた。しかし、いい訳をしている暇があったら、その分1ミリでもレベルアップできるよう、努力を重ねなければならない。そして、そのことを、言葉ではなく行動で示さねば。
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